5/12~16「二つの祖国」菅野千代子写真展開催(福島テルサ)のアイキャッチ

2021年5月12日(水)~16日(日)福島テルサで開催

マリールイズの生き方をとらえた「二つの祖国」菅野千代子写真展が、福島テルサで開催されます。ぜひ、ご覧ください。

~~~~~~~~~~ウムチョムイーザ通信掲載文より~~~~~~~~~~~~~~~~

東日本大震災から10年

2011年3月12日早朝、町の広報車から「東京電力福島原子力発電所が危険な状態にあるから、すぐに出来るだけ遠くに避難してください」と聞き、これは大変と思いながらも、その時は2~3日で帰れるだろうと車に乗りました。それが苦労して建てた我が家との最後になるとは誰が予想したでしょうか。避難場所を変わる毎に「帰宅は無理であろう。可能であってもそれは数年先になる」と聞いて、どん底に落とされた暗澹たる思いで過ごしたことが昨日のように思い出されます。
そんな時、友人からアフリカ女性が浪江町の住民を支援していると聞き、仮設住宅の集会所に行きました。そこで一人の女性を囲み、大勢の人達がルワンダコーヒーを飲みながら談笑していました。それが、ルイズさんとの最初の出会いです。ルイズさんのとびっきりの笑顔とユーモアのある優しい語り口にすっかり魅了され、後にジェノサイドの危機の中を家族と共に福島にたどり着いた経緯と平和の大事さ、教育の重要性を訴え全国で講演活動を行っていることを知り、さらに感動し自分も何かお手伝いをしたいと今に至っています。
自分は原発事故の被災者です。原発の「絶対安全」を信じ浪江町に30年以上暮らしてきました。まさか、ふるさとが放射能に汚染されるとは思ってもみませんでした。二度と世界中で同じことが起きないことを祈ります。私は浪江町で得た30年以上の糸をさらに太く紡ぎながら、新しい地で自立し出会いを大切に日々を大事に暮らしていきたいと思っています。仮設住宅が閉鎖され、皆さんバラバラになりましたが、カフェ同窓生としてこれからも交流が続くとを願っています。
去年(2019年)ルイズさんを追いかけた7年間の記録写真が第25回酒田市土門挙文化賞奨励賞をいただき、写真をはじめて以来一番の大きな賞で感激で胸がいっぱいになりました。
これもルイズさんや多くの皆様との出会いとアドバイスのおかげと感謝しています。
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